髪や肌にとって「摩擦」がいけない本当の理由

私たちが毎日繰り返しているスキンケアやヘアケア。その中で、実は「摩擦」が髪や肌にとって大きなダメージになっていることをご存知ですか?摩擦は目に見えないかもしれませんが、積み重なることで確実に髪や肌にダメージを与えていっているのです。

意外な落とし穴である、“擦る”という動作。擦らないことをオススメはされるものの、何がいけないかわからないですよね。そこで、今回は「摩擦が髪や肌によくない理由」と「摩擦を避けるための具体的な方法」について解説していきます♪

摩擦が髪によくない理由

髪の表面には「キューティクル」と呼ばれる、うろこ状の細胞が幾重にも重なっています。このキューティクルは髪の内側の栄養分や水分を守り、なめらかでツヤのある髪をキープするために欠かせない存在。しかし、摩擦によってこのキューティクルがはがれてしまうと、さまざまな悪影響が起こります。

髪に摩擦が加わると…

ツヤがなくなる:キューティクルが整っていない髪は光を反射せず、くすんで見える

指通りが悪くなる:摩擦でキューティクルがめくれると髪表面がざらつき、絡まりやすくなる

パサつき・ゴワつきが目立つ:内部の水分が逃げて乾燥しやすくなる

カラーやパーマの持ちが悪くなる:髪内部の成分が流出し、施術の効果が続かない

切れ毛・枝毛の原因になる:構造が不安定になり、少しの力でも切れてしまう

特に注意が必要なのは、濡れているときの髪。水分を含んだ髪はキューティクルが開きやすく、摩擦による影響をより強く受けやすくなります。お風呂上がりにバスタオルでゴシゴシ……これは今すぐやめたいNG習慣です。

摩擦が肌によくない理由

お肌はとてもデリケートな構造をしています。表皮の一番外側にある「角層」は、わずか0.02mmほどの薄さ。そこにある角質細胞と皮脂膜が、紫外線や乾燥など外的刺激から肌を守るバリアの役目を果たしています。

しかし摩擦によってこの角層がはがれ落ちたり乱れたりすると、肌のバリア機能が壊れ、トラブルが発生しやすくなってしまいます。

肌に摩擦が加わると…

乾燥しやすくなる:潤いを保つ機能が弱まり、水分が逃げやすくなる

赤み・かゆみが出る:炎症が起きやすくなり、敏感肌状態に

シミ・くすみが増える:慢性的な摩擦はメラニン生成を促進して色素沈着を引き起こす

毛穴が開く・ごわつく:角層が乱れることで毛穴の形状や肌触りに影響が出る

小ジワができやすくなる:肌にストレスを与えることでハリの低下につながる

メイク落としや洗顔時に“力を入れがち”な人は要注意!肌をこすればこするほど、肌荒れの原因になってしまうのです。

日常生活の中で「摩擦」が起きているシーンとは?

一見、自分には関係ないように思えても、日常生活の中にはたくさんの“摩擦シーン”が潜んでいます。以下のような習慣に心当たりはありませんか?

・タオルで髪や顔をこするように拭いている

・濡れた髪で枕に頭をつけて寝ている

・メイクを落とすときにゴシゴシこすっている

・頬杖をついたり、手で顔を触るクセがある

・毎日マスクをつけて長時間肌に触れている

・合わない素材の服やマフラーが首や顔に当たる

・スマホを頬に押し付けて会話している

これらはすべて、肌や髪に「摩擦」という負荷をかけています。繰り返すことで蓄積ダメージとなり、やがて目に見えるトラブルとなって表れてきます。

摩擦を防ぐためのケアポイント:明日からできる7つのこと

美しさを守るには、“摩擦を減らす”という意識が欠かせません。ここでは髪と肌、それぞれの摩擦を防ぐための具体的な工夫をご紹介します。

髪の摩擦を防ぐために

1. タオルドライは“ポンポン”と押さえるように

    ゴシゴシではなく、吸水性の高いタオルで水分をやさしく吸収しましょう。

2. 濡れた髪をとかすときは専用のコームを使用

    目の粗いコームや濡れ髪専用ブラシを使うことで摩擦が軽減されます。

3. ドライヤー前にアウトバストリートメントを使う

    髪の表面を保護することで、摩擦や熱から守ってくれます。

4. シルク素材の枕カバーやナイトキャップを使用

    就寝中の摩擦が激減し、翌朝の髪のまとまりもアップします。

肌の摩擦を防ぐために

5. 洗顔やクレンジングは“なじませて流す”が基本

    こすらず、手のひらで包み込むようにして丁寧にケアしましょう。

6. タオルで顔を拭くときは押し当てるように

    摩擦の少ない柔らかいタオルを使用するのもおすすめです。

7. マスクや洋服の素材にも気を配る

    摩擦が少なく通気性の良い天然素材を選ぶと、肌トラブルが減ります。

髪や肌にとって、摩擦は見えないストレスです。毎日の何気ない動作が積み重なることで、未来の美しさに大きな差が出てきます。特別な美容アイテムを使うよりも、まずは“やさしく触れる”ことを意識する。それだけでも肌も髪も、確実に変わり始めます。

今日からできる摩擦レス習慣で、本来のツヤ・潤いを引き出し、美しさを土台から育てていきましょう♪

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