一気に寒くなり、冬がやってきましたね。寒さを感じるとともに、乾燥でごわつきを感じ、いつものスキンケアでは本調子が出ない…などと感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。なんとなく肌の調子が悪いのではなく、この季節の変わり目に多い、肌の“ゆらぎ”かもしれません。今回は“ゆらぎ肌”について解説していきます!
ゆらぎ肌って何?

まずは言葉の説明です。
ゆらぎ肌とは肌が一時的に敏感になり、不調を感じやすい状態を指します。普段は健康で安定している肌でも、環境や体調の変化がきっかけでバリア機能が低下し、トラブルが起こりやすくなることが特徴です。
<ゆらぎ肌の主な特徴>
かゆみや赤みが出る
肌がピリピリしたり、つっぱる感覚がある
化粧品がしみることがあるニキビや吹き出物が増える
肌の乾燥やごわつきが目立つ
特に暴飲暴食をしたわけでもない、睡眠が足りていないわけでもない、なのにいつものスキンケアではしっくりこないしなんか物足りないかも…と思ったときは、肌がゆらいでいるかもしれません。
秋から冬にかけて肌がゆらぐ原因
では、なぜ季節の変わり目には肌がゆらぎやすくなるのでしょうか。特に、寒くなるこの季節は様々な要因が関係しあっています。
1. 気温と湿度の低下
秋から冬にかけて、気温が下がり、湿度が急激に低下します。これにより肌の水分が奪われやすくなり、乾燥が進行。肌のバリア機能が弱まり、外的刺激に敏感になるため、赤みやかゆみ、肌荒れが起きやすくなります。通常通りのスキンケアをしていれば目立って悪化することはありませんが、少し調子が悪い、が続いてしまうかもしれません。
2. 紫外線ダメージの蓄積
夏~秋に受けた紫外線ダメージが、このタイミングで表面化します。近年、10月頃まで暑い日も続き服装も軽装ですよね。私たちが思っているよりも紫外線を浴びる時間は増えているもの。紫外線は肌のコラーゲンやエラスチンを分解し、ハリ不足やくすみ、シミの原因になります。また、紫外線によりバリア機能が低下している場合、秋冬の乾燥がさらなるダメージを引き起こします。
3. 生活習慣の乱れ
季節の変わり目は体調を崩しやすく、自律神経が乱れがちです。これにより肌のターンオーバーが乱れ、角質がたまりやすくなったり、ニキビができたりすることがあります。また、寒さから血行が悪くなることで、栄養や酸素が肌まで行き届かず、肌トラブルが起きやすくなります。
自分ではどうしようもない、環境による影響が大きいので、適切にお手入れをしてあげることが大切です。

何に気を付けたら良い?

肌がゆらいだ時は、原因を見極めながら肌に優しいアプローチを心がけることが大切です。
1. スキンケアをシンプルにする
肌がゆらいだ時は、とにかくシンプルに!
丁寧に落とし、しっかりと水分をいれ、油分で蓋をする基本的なお手入れを見直しましょう。また、普段使用しているアイテムの数を減らし、敏感肌用の基本的なケアに切り替えるのもオススメ。刺激が強い成分(アルコール、香料、ピーリング成分など)は避け、低刺激で保湿力の高い化粧水やクリームを使用します。攻めた成分などは避けてくださいね。
2. 適切な保湿を徹底する
乾燥はゆらぎ肌を悪化させるため、セラミドやヒアルロン酸配合の保湿アイテムで肌の水分保持力を高めます。特に入浴後や洗顔後は肌が乾燥しやすいため、できれば5分以内に保湿を行うのがおすすめ。難しい方は、ミスト状の化粧水などを取り入れてみるのも良いかもしれません。
3. 外的刺激を最小限に抑える
まずは摩擦を防ぎましょう。常に意識したいポイントでもありますが、タオルで顔を拭く時は軽く押さえるように。メイクブラシやクレンジングの摩擦も最小限に。
そして、紫外線ケア。SPFが低めで肌に優しい日焼け止めを使用し、UV対策を欠かさず行いましょう!
前述の通り、過度なクレンジングやスクラブもNGです。
4. 肌を休ませる日を作る
「ノーメイクの日」を取り入れて肌に負担をかけない時間を作りましょう。また、マスクを長時間つける場合は、肌荒れしにくい優しい素材を選ぶことも重要です。
5. 生活習慣を整える
なんだかんだで一番大事なのが生活習慣。意識して睡眠をしっかりとりましょう!ターンオーバーを正常化するため、6~8時間の質の良い睡眠が理想です。
栄養バランスを見直すのもオススメ。ビタミンC(抗酸化作用)、ビタミンB群(皮脂バランス調整)、亜鉛(肌の修復)は美肌に欠かせない栄養素です。
そして、余裕がある方は、ヨガや深呼吸など、リラックスできる時間を持てると自律神経が整うのでとっても効果的です◎
肌の調子が悪いと、良い美容液を塗ろう!とかパックをしよう!などと考えてしまいがちですが、なるべくシンプルに。肌がゆらいだ時は「攻めのケア」よりも「守りのケア」を意識し、肌をいたわる行動が必要です。身体が喜ぶことをしてあげてくださいね!